大リーグのイチロー選手。大リーグで数々の記録を打ち立てているトッププレイヤーです。そんなイチロー選手のバッティングに対する指標の考え方がとても印象的だったのでご紹介します。
打率ではなく打席
イチロー選手の「大リーグ3000本への軌跡」というNHK番組の録画を最近見直しました。
その中でイチロー選手がインタビューで「打率ではなくヒット数を意識する。打率を意識すると打席に立ちたくなくなる」といったニュアンスの言葉がありました。
バッティング対する指標として打率ではなくヒット数を意識する。それはなぜか?
打率は失敗すると減ります。失敗すると減りますから、打席に立ち失敗して打率が減るのがどうしても怖くなります。しかしヒット数は減りません。積み重ねたものがそのまま残ります。この場合は逆に打席に立ち、チャレンジしたくなります。
つまりイチロー選手は自分の重視する指標として「打数=チャンスを恐れにくい指標」を選んだのです。
チャンスを恐れにくい指標を選ぶ
「打席に立たなければヒットは打てない」という言葉があります。そして打席に立てば失敗は必ず起きます。それでも打席に立つ、チャンスを恐れずにチャレンジするためにイチロー選手はヒット数という減らないものを指標にしました。
さてひるがえってわたしたちも仕事であるいはプライベートで打席に立ち、チャレンジしなくてはいけない場面がでてきます。このとき何を指標とするか。たとえば他人の評価といったかわりゆくものを指標とするか、あるいは自分が納得できる仕事ができたという変わらないものを指標とするか。
ひとによってその指標はさまざまでしょう。でも指標の選び方でチャレンジできるかどうか、あるいはチャレンジするときの姿勢にも変化が出てくるのではないでしょうか。
積み重ねは重視するが固執しない
さらにシーズンごとにヒット数はリセットされますからまた新たな気持ちでチャレンジできます。
仕事も実績を重ねていくと、それにとらわれて変化やチャレンジをしにくくなります。しかし毎年その積み重ねをリセットすることができれば、またチャレンジすることができます
イチロー選手はあれだけの実績を積み重ねても毎年バッティングフォームを少しずつ変化させています。実績に固執してしまえば、チャレンジしにくくなります。だから毎年積み重ねをリセットすることはとても大事なことだと思います。
終わりに
結果を継続して出し続けるイチロー選手の言葉はやっぱり重みがちがいますね。
ゆうびんやでした。